ねごと

140字じゃちょっと足りないこと

運転席からの空がうつくしい

久しぶりに車で生活圏外に出た。

 

真っ昼間は雲のない空で眩しかった。帰り道は遠い山並みや富士山のシルエットが綺麗だった。

 

車を運転するのが好きな第一の理由は「自由を感じられるから」である。自分の意思で動かせる最たるものは身体で、そんな自分の四肢を使って金属の塊を動かす。自分の身体がひとまわりもふたまわりも大きくなったものが車だとわたしは思っている。だからうっかりすれば死んでしまうし、物騒なことを言えば「このままアクセルを踏み続けて突っ込んで死んでしまおう」と思って実行すればパッと死んでしまえる確率が高い。すごくない?多大なる迷惑が周りにかかるけれど。

 

近いうちに 今死んでしまってもいいな と思う瞬間が来るかもしれない、そんな景色を見られるかもしれない と走りながら思った。死んじゃってもいいなあ と 死んでしまいたいなあ は全然違うもので、前者の影が見えた16号線に続くテールランプはなんでかちょっとぼやけていた。危ない。